マラソンの歌27号-5
　　
平成17年 2005年

	戦闘機過ぎりてマラソンスタートすボストンマラソン号砲派手に 二万余のランナー犇めきスタートのライン踏むまで十七分余 住宅が林の中に点在すボストン郊外マラソンを駆く 差し伸べる手に手をタッチ応援の人垣延々絶ゆること無し キスミーと女子大学街声援に応じて駆くるランナーもゐる グッジョーの声援受けてわれの駆くがんばれの声二三聞きたり 飛び入りに伴走駆くるもおおらかにボストンマラソン祭りの如し 微妙なるアップダウンが堪へたり老いたる足に上りは歩む 衰へて歩むも恥ぢぬわが足にあまりの声援駆けさせらるる 遺憾ともバネ衰へて足運び引きずり引きずりマラソンを駆く 声援に押されてわれのゴールイン端に腰掛けしばし動けず 有資格タイム偽造にエントリー為して走りしボストンマラソン わが後ろまだまだ大勢ゐたるなり厳しき資格タイムの割に 文字通り花を添えたり完走に在留邦人に祝福されて（花谷百合恵さん）
	アメリカ旅行パート１（ニューヨーク・ボストン） 　４月１８日が今年１０９回目の伝統有るボストンマラソンでした。私は大森さんの誘いに応じて参加したわけですが、参加条件が大変厳しく、私の年齢では４時間１５分以内の持ちタイムがなければなりません。 私のホームページには、「峰友・走友の手作り大会案内」があり、偽造完走証を得るのはそう難しいことではないのでした・・・。 　だが、私の実力は５時間半。制限時間を大幅に上回るので、何処かで関門に引っかかるのではないかと危惧しましたが、７時間過ぎても規制解除がなかったようで、私の心配は杞憂に終わりました。 　スタートは１２時ですが、６時にユースを出て、歩いて２kmほどの公園に集合、スクールバスでスタート地点にピストン輸送されました。長いスタート時間待ちも、幸い天気が良く、頂いたパンなどを食べ原っぱに寝ころんで待ちました。やがてゼッケン順に集合の合図があり、荷物を預けて指定の場所に並びました。私がスタートラインを踏んだのは１７分余り後でしたが、最後尾は３０分ほどかかったのではないでしょうか。何しろビッグな大会でした・・・。 　一生懸命駆けたせいで食欲がありません。ユースに帰ってシャワーを浴び、一休みした後夕食に出かけましたが、近くのタイ料理で、私はトムヤンクンのスープを飲めただけでした。翌日がエルパソへ移動日です。この後はアメリカの旅パート２に譲り、マラソン以外の見聞を日を追って大雑把に記しておきます。 　４月１２日成田を発って、ニューヨークのケネデー空港到着も、日付変更線の関係で同じく１２日着。空港からは地下鉄で移動、地上に出るとセントラルパークの脇、１０３streetで、ユースは１０３streetとAmsterdam avenueの交差点に有りました。 　ニューヨークのユースには３泊しました。 　ユースはハドソン川にも近く、１２日は寝るだけでしたが、１３日はセントラルパークをほぼ一周、１４日はハドソン川に沿って早朝ジョグを楽しみました。セントラルパークはニューヨークマラソンのゴール場所、位置関係がよく判り、改めて５年前の虚無僧姿で走った、ニューヨークマラソンが思い出されるのでした。 　帰って朝食後、私と虎峰さんはセントラルパークにある、メトロポリタン博物館に行きました。あまりにも大きく広くざっと見るだけでした・・・。 　ユースには無償のボランチアによる、マンハッタンの夜景見物ツアーがあり、参加しました。地下鉄や船に乗りましたが、費用はもちろん実費負担です。説明は判らないながらも有意義なツアーでした・・・。 　１４日も朝食後地下鉄で南の終点まで行き、歩きながら北上しつつ市内見物をすることにしました。先ずは、スミソニアン博物館にはいりましたが、George Catlinの先住インデアンの暮らしを描いた絵画展が見事な物でした。そのインデアンを滅ぼして今のアメリカがあるのですが・・・。 　イーストリバーの最下流のブルックリン橋を渡り、対岸に行きました。ブルックリン橋は中央が歩行者専用になっていて、アメリカの環境のよさに感心しました。橋を渡って対岸から、見てきたばかりのツインタワーの廃墟の方向を眺めました。 　帰りは直ぐ上のマンハッタン橋を渡り、降りたところがチャイナタウンで、遅い昼食を摂りました。昼食後さらに北上、ランナーではない大森奥さんの嫌気のさすところで、テファニーの高級ブランド品を見るだけ見て、ユースまで残り３・４ｋｍでしたが、セントラルパークの南端から地下鉄に乗って帰りました。 　１５日はボストンへ移動日。８時すこし前にユースを出て地下鉄に乗りましたが、ドアの故障。急遽タクシーで行くことにしたのですが、タクシーがなかなか捕まらず、９時のバスに乗り遅れてしまいました。こうなっても英会話の達者な大森夫妻は慌てません。事情を話して１０時のバスに変更できました・・・。 　ボストンのユースには４泊しますが、バスを降りて直ぐ近くでした。マラソンのゴールにも近くで大変便利なところでした。夕方まで間があるので市内の歴史の路を歩き回り、夕食を大きなプルデンシャルビルの食堂街で摂って、その日は寝てしまいました。 　１６日、ボストンにもきれいな川が近くを流れており、朝食前に５kmほど川沿いをジョギングしました。 　午前中にマラソンの受付をして、午後からはハーバード大学へバスで行きました。２年生というチャイナ系で、短パン姿の元気な女子学生の説明を受けましたが、ちんぷんかんぷん。受付のパンフレットの中に、小さな子供用の塗り絵帳が有ったので、２冊もらって孫どもにいい土産が出来ました。 　帰りは川沿いに歩いて帰還。距離は７・８ｋｍあったと思います。 　１７日は前夜祭。皆さん歴史の路の続きをと出かけましたが、私は遠慮して、再び受付のコンベンションホールへ行き、Tシャツなどの土産物を買いつつ時を過ごし、パスタの前夜祭会場へ行きました。 　会場は長蛇の列です。食べ放題・飲み放題で、ビールを飲んで小便の近い私が動いたのを、皆さんが見つけてくれて合流できたのは偶然でした・・・。 　さて、１８日主目的のボストンマラソンについては冒頭に書きました。以後のことは、主目的がビッグサーマラソンの、アメリカの旅パート２に譲ることにします。